これはクルアーンが山について説明している通りである。クルアーンにはこう記述されている。
現代の地球科学は、山の地中に深い根があり(図9)、これらの基底の長さが地上に出ている部分の数倍にまで及ぶことを証明している 。(注2)この事実から、山を描写する上で最も適した言葉が「杭」なのである。というのも杭というものは、きちんと地面に据え付けようとすれば、その大半が地中に埋め込まれた形になるものであるからだ。 科学の歴史を見ると、山に深い基底があると いう理論は、1865年になって初めて地質学者ジョージ・アイリー卿によって提唱された。(注3) また山は、地殻を安定させるために重要な役割を果たしている。(注4)山が地球の震動を妨げているという事実は 、クルアーンの中で次のように描写されている。
同じように、地質構造学の現代理論は山に地球を安定させる働きがあることを認めている。地球を安定させる山の機能に関するこの知識は、地質構造学界においては1960年代後半以降になってようやく理解されてきたことなのである。(注5) 果たして預言者ムハンマドの時代に、山の本当の形状を知っている者がいたであろうか?
_____________________________ 脚注: (注1)Earth(地球),
Press and Siever, p. 435頁. また
Earth Science(地球の科学),
Turbuck and Lutgens, p. 157も参照されるとよい。 (注2)The
Geological Concept of Mountains in the Quran(クルアーンにおける山の地質学的概念),
El-Naggar, p. 5。 (注3)Earth(地球),
Press and Siever, p. 435頁. またThe
Geological Concept of Mountains in the Quran(クルアーンにおける山の地質学的概念),
El-Naggar, p. 5も参照されるとよい。 (注4)The
Geological Concept of Mountains in the Quran(クルアーンにおける山の地質学的概念),
El-Naggar, pp. 44-45。 (注5)The
Geological Concept of Mountains in the Quran(クルアーンにおける山の地質学的概念),
El-Naggar, p. 5。 ホームページ: www.islam-guide.com |